2015-05-24 01:04:39
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コメント(5)
三週間に一度の買出しに都へ行ってきた帰り、彼女は森の中に異物をみつけた。
冬立木と解けかけの雪に縁取られた景色の中心に、翳りが浮かんでいる。
見知らぬ男の後姿だ。たとえ知り合いだったとしても、男は一目に警戒を誘うような外見をしていた。
稀に見る高身長で、遠目には細長い体格に見えなくも無いが、痩せているのとも違う。力強い佇まいからは隙が一切感じられなかった。背負っている大剣が更に男の危険さを主張している。
見た目が異質であると同時にその場に染み込むような静かな存在感があった。感心しつつも、何故だかぞっとした。
【以上、「
聖女ミスリア巡礼紀行」40話冒頭より抜粋】
汀雲さまから、
依頼していたイラストの完成品があがりました。本当にありがとうございました。思い切って頼んでみるものですね。
縮小マジックいらないじゃないですかっ!? (でも縮小するとポストカードみたいで更にふつくしい)
タッチがきれい! 色合いがダークファンタジーにぴったり!
丁寧なやり取りによって、こちらの希望や指示がすべて反映されたのがなんともすごい。
特に空の色は、「どうやって伝えればいいのだろう。もうすぐ夏なのに、私だってしばらく見ていない故郷のあの空模様みたいなのを……どうやって伝えれば……!」って苦悶しながら「冬の曇り空、午後だけど心が晴れるような色じゃない、水面よりは薄い」と割とわけのわからない説明を重ねたのに、この仕上がりですよみなさん。
(物凄く余談ですが、雪を溶かす、雪が解ける、と字の使い分け方を今知りました。直さねば。気が遠くなります)
地道な描き込みを要する題材であったにもかかわらず(どんだけ私はミスリアで樹をプッシュするのか)、筆がのって早く仕上がれたようで何よりです。しかも暑い中で冬を描くという不思議な状況を楽しめたようでw よかった。
これからも各地で広めて参りますね!
とりあえず今後私が皆様の依頼募集記事に出没した際は、自然系を求められるのではないかと警戒して下さって構いませんw
いえ、小説の中では建物や街並みもそれなりに登場するのですが、私が見たいのは自然ばかりなのでww
ふう。
執筆頑張らねば。
汀雲さま、ありがとうございました&お疲れさまです! 今後のご活躍にも期待してます!
縮小マジック? もう遅い…(悪い顔
空わかりやすかったですか、良かった! 雲の向こうにも青やオレンジが垣間見える感じじゃなくて、あの見渡せども灰色か白しかない明るいのにどんより感はきっと曇りがちな地方を知る者でないとわかりませんね。
ふふふ、注文が何故自然だったのかというと……汀雲さまの過去絵を最古まで遡って閲覧していたら、「幻想的に」シリーズがドツボにはまったからなのですよ! 2,3辺りで「おっ」と思い、6か7を見た頃には「早く依頼せねば!」と使命感に燃えました。
検索しまくってみつけたあの資料がお役に立ったようでよかったです。幻想とリアルがいい具合に融合しましたね!
改めまして依頼受けて下さってありがとうございました。このイラストも糧にして執筆頑張ります。
ではまた!
これからもこっそり作品チェックしてます…ヾ(●ω●)ノ